「アロイを仲介してくれた紹介者と連絡が取れない」、「もう取り扱いがないから、アロイと連絡を取っていないと言われた」、このような声が日本人顧客から多数あがっているようです。
香港に籍を置くアロイ(Alroy Financial Services Limited)は、メジャーなIFAではありませんが、以前は日本人顧客を積極的に勧誘していた時期もありました。ただ、現在は日本国内でほとんど活動停止に近い状況になっているので、不安の声が上がるもしかたがないのかも知れません。
この記事では、アロイ(Alroy Financial Services Limited)の会社概要や運用実績、現在の評判などについて解説します。最後におすすめのIFAもご紹介しているので、アロイから他社への切り替えを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
香港のIFA・アロイ(Alroy)とは?
はじめに香港のIFAであるアロイ(Alroy)について解説していきます。
アロイの会社概要
アロイは香港に籍を置いているのですが、設立は不明です(公式ホームページにも記載がありませんでした)。残念ながら、企業理念や経験、実績のアピールはありますが、数字的なものは記載がなく、通常書かれている設立年や代表者の名前などもありませんでした。
また、アロイの公式ホームページには、2015年5月に現在の建物に引っ越した案内が出ており、同じくホームページも新しく立ち上げたようで(Copyrightも2015年)少なくとも2015年には今の体制になっているようです。
ただ、日本国内でのアロイのFacebook、Twitterには以下のお知らせがあり、日本国内のアロイ投資勧誘は2012年前後から、すでに始まっていたと見られます。
「弊社ではこの度フェイスブックページを開設いたしました」2012.10.22付け
「アロイフィナンシャルサービスは新たにTwitterを始めました」2012.10.11付け
また、ライセンス、住所等は以下のとおりです。
ライセンス:香港専業保険経紀協会(プロ保険ブローカー協会)会員番号M-43
所在地:Room 1004, 10/F., Chevalier Commercial Centre, 8 Wang Hoi Road, Kowloon Bay,Kowloon, Hong Kong
電話番号: (852) 2152 2533
FAX番号:(852) 2574 2600
アロイの運用実績
最も重要な運用実績に関してですが、アロイの公式ホームページ上には記載がありませんでした。
さすがに投資している契約者が個別の運用状況は確認できるようですが、この判断材料の少なさは投資対象として不安が大きすぎる状況です。
アロイ公式ホームページ
一般的なIFAであれば運用実績の開示は当たり前に行っており、日本人にも評判の高いIFA・アドミニストレーションなども、過去の実績を具体的な数字やグラフを掲載して開示しています。
IFAの手腕しだいで資産は大きく増えますが、IFAの選び方によってはせっかく預けた資産を減らしてしまうことにもなりかねません。
海外投資は10年、20年と長期の積み立てを行って、資産を積み上げていくものです。もし何年も不安な状況が続いているなら、実績のある優良なIFAに変更することも視野に入れた方がいいかもしれません。
アロイの日本国内の実情とは?
続いて、アロイの日本国内の実情についてお伝えしていきます。
冒頭に述べたように、アロイの日本人顧客の中には、仲介した紹介者と連絡が取れなくなったり、もう取り扱っていないからアロイとの取次はできないと断られたりした方が多数いるようです。
実際にアロイのホームページには、この件について契約者から頻繁に問い合わせが来ているとして、日本語版『カスタマーサービスからのお知らせ』に記載がありました。
それによると、「国内アドバイザーから今はアロイと連絡を取っていないと言われました。今まで通りのサービスは受けられるでしょうか」というものです。
アロイ側は、「引き続きサービスは受けられますので、IFAを移管する必要はありません」と回答していますが、不安になった日本人顧客からのIFA移管も含めた問い合わせが増えていると思われます。
現在ではアロイの勧誘は下火になっていますが、報酬目当てのブローカーやネットワーカーが多く勧めたことで、当初は日本人顧客にもかなり広まりました。しかし、金融知識のない紹介者が多数仲介した結果、さまざまな問題が出てきています。
アロイの問題点
アロイの問題点は「高額報酬目当てのブローカーやネットワークビジネスを行う紹介者が間に立っていること」です。
アロイは香港で認可を得て営業しているIFAですが、金融知識のない人間が仲介していることも多く、メリットのみを聞かされ、デメリットやリスクを知らないまま契約してしまうケースが後を絶ちません。
例えば、積み立てをしてすぐの解約はほぼ間違いなく元本割れをしてしまいます。それにもかかわらず「2、3年で解約も可能です」と伝えているのです。自分の報酬がもらえれば、お客様のことは関係ないんですね。
ライフプランを無視した長期のプランを契約させた結果、契約者は解約しなくてはならず、大損してしまったこともあるそうです。また、報酬をもらえる期間が過ぎると、連絡が取れなくなることも、、、
以上のように、悪質な紹介者は多く存在します(アロイだけでなく海外投資全般ですね)。
また、アロイはネットワークビジネスの商品にされているため、いわゆるマルチ商法のように、ネットワーカーが売れば売るほど紹介料が入るように仕組みを変えられてしまっている場合があります。
こうなると「契約さえ取れれば良い」と考える紹介者は、アロイ以外にお勧めがあっても紹介しません。そして、「儲かりますよ」としか説明しないことがほとんどです。
信頼できる正規代理店と違い、責任を持たない紹介者が多いことが、不安な思いでアロイに問い合わせる日本人顧客が増えた原因なのかもしれません。
不安に思ったらIFAは変更できる
ここまでアロイの現状を解説しましたが、「運用を任せるのは不安かもしれない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
順調に運用されているなら良いのですが、肝心の運用成績もあまり思わしくないようであれば、IFAの変更がおすすめです。
IFAの重要性
IFAとは独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれる投資会社のことです。銀行やファンド、保険会社などの特定の金融機関に所属しない独立した立場から顧客の資産をプランニングしたり、金融機関に運用の指示を行ったりします。
IFAの主な業務は下記のとおりです。
・海外金融商品や経済動向の分析
・アドバイスやプランニング
・契約や手続きのサポート
・ファンドの運用指示
非常に多岐に渡っており、顧客資産の増減に強く関わってきます。
日本では海外金融機関と顧客が直接やり取りすることができないこともあり、信頼できるIFAを選ぶことは海外投資の最重要ポイントと言えるでしょう。
優良なIFAの選び方
資産を増やす長期的なパートナーとなってくれるIFAですが、香港には数多くのIFAがあり、中にはおすすめできないところも存在します。大手企業なのですが、肝心の運用成績が悪いのです。今回は「優良なIFAを選ぶポイント」をあげましたので、チェックしてみて下さい。
・会社の信頼性は高いか(歴史、企業規模など)
・営業許可証を受けているか
・長期的な運用成績は良いか(10年以上で平均5%以上など)
・SFCのライセンスはあるか
・提携している正規代理店の対応は良いか
上記のすべてに該当し、高い運用実績をあげているのはアドミニストレーションです。
運用レポートをしっかりと開示しており、運用成績は平均年利10%以上と香港でもトップクラスの実績を上げています。また、両社ともに運用報告会を行っており、安心できるIFAと言えるでしょう。
下記の記事で特徴や運用成績を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
信頼できる正規代理店を選ぶ重要性
先にも述べましたが、金融知識のない紹介者やネットワークビジネスの勧誘者からの契約は後々のトラブルにつながりかねません。また、海外投資ではわからないことや不安な点も出てくると思います。
ただ、信頼できる正規代理店に対応を任せることで、これらのトラブルや不安を解消することができます。
安心できる正規代理店のポイント
・複数の海外金融機関と直接提携している
・金融の有資格者(FPなど)である
・海外金融に精通しており、自らも海外投資を行っている
・メリットだけではなく、デメリットやリスクもきちんと説明してくれる
「安心できる正規代理店の話を聞きたい」、「正規の代理店経由のIFAを知りたい」方は、以下のフォームよりお問い合わせください。信頼できる代理店をご紹介させていただきます(ご相談だけでも結構です)。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アロイは日本人顧客も契約している香港のIFAですが、運用成績や実態が不透明、ネットワークビジネスの対象になっているというようなリスク要素が大きいため、日本人顧客が不安になるのも理解できる状況です。
ただ、IFAは変更することができます。もしアロイにこだわる理由がなければ、優良なIFAに切り替えることを考えてみてはいかがでしょうか?