まるで詐欺商品?ハンサードのアスパイアとは【分かりやすく解説】

まるで詐欺商品?ハンサードのアスパイアとは【解約についても解説】海外投資(被害事例と解決法)

今回は、ハンサードという某有名金融機関が取り扱うアスパイアという積立商品についてお話します。

このハンサードのアスパイアを契約した多くの日本人加入者は、加入した事を後悔しています。

実はハンサードは2014年以降、日本人との新規契約を行っていません。

一見これから海外積立投資を始めるご予定の方には関係ないように思えますが、今後被害に遭わないためにもこの事例は勉強になるので、ぜひ一読してみて下さい。


ハンサードとは

ハンサード(Hansard)は、イギリスではとても有名な金融機関です。

1970年にオフショア地域の中でも審査が厳しいことで有名なマン島に設立された金融機関(保険会社)です。

その歴史は長く、マン島に籍を置いていて信用性も高く、2007年にはイギリスの株式指数であるFTSE250に組み込まれた実績があります。

アスパイアとは

そのハンサードのメイン商品が、アスパイア(ASPIRE)です。

現在日本人が加入する事はできませんが、2014年より前に多くの日本人が加入しました。

そして「アスパイアに加入して後悔した」という人が多かった訳なのですが、一体どんな商品なのか概要を見てみましょう。

・積立期間:10~30年で1年単位から選べる
・契約者数:1名または2名 ※原則夫婦または親子で共同名義を組む
・契約可能年齢:18~65歳
・初期口座期間:15~24ヶ月 ※積立期間によって変動
・積立通貨:英ポンド、米ドル
・積立方法:毎月/3ヶ月ごと/半年/毎年から選べる
・支払い方法:クレジットカード/BSO香港内自動送金/海外送金/小切手
・最低積立金額:英150ポンド
・プラン最低額:英1,000ポンド
契約手数料:英12.25ポンド / 月
初期口座管理手数料:初期口座時価総額 × 8% / 年
クレジットカード手数料:支払額 × 2%
・投資口座管理手数料:時価総額 × 1% / 年
・信託報酬:時価総額 × 1% / 年
・減額:初期口座期間終了後に申請可能
・取り崩し:初期口座期間終了後に申請可能 ※プラン最低額を維持する事が条件
・一時停止、停止:初期口座期間終了後に申請可能 ※プラン最低額を維持する事が条件
・譲渡:書面による手続き ※譲渡人は18歳以上でなければならない
・解約:いつでも申請可能 ※初期口座の時価総額に対して解約手数料が発生

多くの日本人加入者が後悔した理由

正直、ハンサードという金融機関自体は有名ですし、マン島にも籍を置いているぐらい信用の置ける会社なので安心です。それではなぜ、ハンサードのアスパイアを契約した人達が後悔する事になったのでしょうか? その理由は主に2つあります。

理由その1「アスパイアの手数料が高すぎた」

先に挙げたアスパイアの概要をご覧いただくと分かる通り、アスパイアの手数料が他のオフショア積立商品に比べて高すぎる事が理由の1つ目です。

まず契約手数料。他の積立商品は800円/月程度なのに対し、アスパイアは英12.25ポンド(日本円で約2,000円)/月です。

次に初期口座管理手数料。他の積立商品であれば初期口座時価総額×6%といったところですが、アスパイアは初期口座時価総額×8%と割高です。

最後にクレジットカード手数料に関しても高く設定してあります。他の積立商品は0%なのですが、アスパイアは支払額×2%かかります。

理由その2「業者の対応が適当だったため、初期口座期間が終わった後に連絡が取れなくなった」

「最初の2年間だけ積立すればいつでも停止できるので始めやすいですよ」
「利回り10%で運用できるんですよ」
「7年間積み立てると、利益が2倍になりますよ」

このようなメリットを聞いて始めて、後から手数料が高くて他の商品よりも損をしていると気付いた方が多かったのでしょう。

アスパイアを含め、オフショア積立商品を販売している代理店などの業者は、紹介料(契約のコミッション)を一定の金額で受け取る事で生業を立てています。

よく考えてみれば、「最初の2年間だけ積立すればいつでも停止できる」というのは、最初の2年間という初期口座期間に解約をされてしまうと業者がコミッションを受け取れないから、最低2年間は解約しないでねという業者にとって都合の良いメッセージである事が分かります。

また、「7年間積み立てると、利益が2倍になる」というのも実は業者のメリットに直結する話で、積立期間が長ければ長いほどコミッションの金額も増える仕組みになっているからなのです。

運用成績についても、「利回り10%で運用できる」というのは、運用管理をするIFAの腕にかかっていますから確実にそうなるとは言い切れません。

金融庁に登録されていない商品の販売、勧誘、紹介は禁止されている

そもそも、ハンサードのアスパイアような海外積立金融商品を紹介、販売する行為には金融庁の登録が必要です。

コミッション目当てだけの適当な業者の中には、初期口座期間が終わった途端、連絡が取れなくなるような悪徳業者もいます。

ハンサードのアスパイアは決して違法商品では無いですが、業者が違法だったという事はあり得ます。

そのような被害に遭わないためにも、海外積立投資を始める際には必ず金融庁の登録・認可が済んでいる正規の業者に頼みましょう。

当サイトのお問い合わせは、金融庁から認可されている投資顧問会社に所属している海外金融の正規ファイナンシャルプランナーに繋がっております。よろしければぜひご利用下さい。

※お問い合わせは無料なので、安心してご利用ください。




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