アテナベストのメティスには要注意な3つの理由

アテナベストのメティスには要注意な3つの理由海外投資(実践ノウハウ)

よく海外積立投資で、日本人向けに紹介されやすい「メティス」。

具体的にはメティスは投資会社の名前で、メティスが扱うインテリジェンスという海外積立商品を日本人に紹介する業者が増えています。

ですが、よく調べずに言われたままメティスのインテリジェンスに契約するのは待って下さい。

Googleなどで「メティス 評判」で検索して頂くとすぐに分かりますが、評判は良くありません。

今回は、この記事でメティスに要注意な理由を3つに挙げて、簡単に分かりやすくメティスについて知っていただける内容になっています。

良かったら最後まで読んでみて下さい。


メティスとは


メティスはIFAアテナベストの投資会社

メティスの正式名称は「メティス・グローバル・リミテッド(Metis Grobal Limited)」です。

海外積立投資で、資産運用プランの考案や海外金融機関への運用指示といった重要な役割を担っているIFAの1つである、アテナベストの関連会社(投資会社)です。

アテナベストは2007年に設立し、メティスは2013年に設立されました。

メティス本社はIFAであるアテナベストと同様、香港です。

・資産管理はドイツ銀行

・香港の信託法に基づき、顧客の資産は分別管理

・監査法人はデロイトトーマツ(世界四大会計事務所”BIG4″の1つ)


積立型商品のインテリジェンス

インテリジェンスはメティスが用意した積立型信託プランです。

・財務状況やライフプランに合わせて、5~30年より積立期間を選ぶ事ができる
・月額最低積立金額は、300米ドルまたは他通貨同等額
・プラン開始後、積立金の増額が可能
・教育資金や老後の生活資金の準備など、

中~長期的なファイナンシャルプランを持つ方に適している

・ロイヤリティボーナス有り

(直近5年間の積立金額-取崩金額)×1%が付与される

ロイヤリティボーナスが発生するのは10年目~、その後5年ごと

貯蓄口座に積み立てられていく

・クーリングオフは30日間 ・解約はいつでも申請可能

ただし初期口座の時価総額に対して解約手数料がかかる

積立商品としては、まっとうで割と良い商品であると言えます。

途中解約は手数料が残年数に合わせてかかるようになっているので、ボーナスが付与されるタイミングも考慮すると10年以上の長期積立を考えている方向けですね。


一括型商品のブライト

続いてブライトはメティスが用意した一括型信託プランです。

・財務状況やライフプランに合わせて、5~30年より積立期間を選ぶ事ができる
・最低支払金額は20,000米ドルまたは他通貨同等額
・追加一括払い金額は3,000米ドルより可能
・プラン開始後、最低プラン維持残高を満たしていれば解約手数料なしで取崩しが可能
・住宅ローンの頭金や起業資金の準備など、中期的なファイナンシャルプランを

持つ方に適している

・ロイヤリティボーナス有り ・クーリングオフは30日間

積立型のインテリジェンスに比べ、ブライトを勧められるという事例はあまりありません。

理由その1「IFAがアテナベストに固定されてしまう」

メティスが扱うインテリジェンスとブライトは特に悪い商品ではない事は明確です。

では、なぜメティスとの契約には要注意なのか。

まず1つ目の理由はIFAがアテナベストに固定されてしまうからです。

これはけっこう致命的で、海外積立投資をする時にはIFAと必ず契約する事になるのですが、IFAの運用が良くないなと感じたら一般的にはIFAを変更する事が可能なのにそれが出来ないので、「運用が回復しなければずっと不安な気持ちのまま資産が思うように増えなかった」なんて結果になり得るのです。

理由その2「アテナベストへ支払う手数料が高い」

メティスのインテリジェンスは海外金融機関に支払う手数料が無い代わりに、IFAであるアテナベストへ支払う手数料が割高になるというからくりになっています。

これを説明してくれない業者もいるでしょうから、気を付けて下さい。

アテナベストは日本人との契約からアフターフォローまで外部委託しています。

外部委託先の代理店へ払うコミッションを賄うために顧客が支払う手数料を高く設定しているのだと考えられます。

理由その3「運用成績が悪いから資産が増えない」

IFAのアテナベストの運用成績が良ければ、メティスのインテリジェンスは素晴らしい海外積立商品になったのでしょうが、残念なことにアテナベストの運用成績は悪いです。

過去13年間の平均利回りは2%程度でした。

このような利回りだと、手数料で運用利益が消えてしまうため、プラスにはなり得ません。

ちなみに長期投資ではどれぐらいの利回りを出せば上手くいっていると言えるかと言うと、最低ラインの基準は「7%」です。

10%を超えれば良い運用であると言えます。

2008年のリーマンショックをきっかけに、運用成績を回復しきれていないアテナベストです。まだまだ今の段階では他のIFAや他の商品を選んだほうが賢いでしょう。

最後に

いかがだったでしょうか。

以上3つの理由から、メティスのインテリジェンスは契約しない方が良い事がお分かり頂けたと思います。

確かに、インテリジェンスという商品自体は割と良い商品であると言えます。

ですが、商品の良さだけ語って契約させようとしてくる業者にはご注意下さい。

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