【海外投資難民が多い!?】スタンダードライフの「ハーベスト101」とは?

海外投資(実践ノウハウ)

以前はスタンダードライフという大手保険会社が販売している「ハーベスト101」という商品をよく耳にしました。ただ、日本人との新規契約を打ち切ったことにより、その名前を聞く機会も少なくなってきました。

一時期はメジャーな海外積立商品であったスタンダードライフのハーベスト101ですが、現在は海外投資難民が多いという噂もよく聞きます。

今回は「スタンダードライフのハーベスト101」について解説します。「ハーベスト101を契約しているけど資産が増えない」という方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

海外積立投資とは?

海外積立商品とは、「海外の保険会社(金融機関)が提供している積立商品」のことです。

保険会社が販売している商品ですが、保険機能がほとんど付いていないため、実質的には「投資信託と同じ」と思っていただいて結構です。

海外積立投資のメリットとして、「税金がかからない(税金が安い)」というのがあります。香港やマン島などの「オフショア地域」という税率が低い地域で運用するため、税金が引かれることなく、高い利回りを維持することができるのです。

海外積立投資の特徴として、「初期口座貯蓄口座の2種類の口座に分かれている」というのがあります。

初期口座は積立初期の1年半〜2年くらいが対象となる期間です。また、貯蓄口座は初期口座期間終了後〜満期までが対象となる期間です。

初期口座期間中は積み立てが必須となります。スタンダードライフなどの保険会社は、その期間中に手数料を取ってしまうということですね。その後の貯蓄口座期間は手数料がかなり下がり、減額や取り崩し、積立停止といった調整が自由にできます。

ハーベスト101とは?

ハーベスト101とは、スタンダードライフが販売している積立商品です。製品特徴、手数料、解約ペナルティなどについては以下のとおりです。

ハーベスト101の製品特徴

申込場所:香港
積立期間:5~25年
契約者数:1名または2名
契約可能年齢:18~75歳
積立年齢制限:満81歳の誕生日まで
初期口座期間:18~24か月 ※契約期間により異なる
 ・5~10年契約:18ヶ月
 ・11~15年契約:20ヶ月
 ・16~20年契約:22ヶ月
 ・21~25年契約:24ヶ月
積立通貨:米ドル、ユーロ、香港ドル
最低積立金額:250米ドル、2,000香港ドル
口座の最低維持残高:1,500米ドル
積立の停止、減額、一部取り崩し:可能 ※初期口座期間終了後
解約:可能 ※解約手数料がかかる
保険:有(被保険者の死亡時に、時価総額を死亡保険金として受け取ることができる)

ハーベスト101の手数料

契約手数料:7.5米ドル
管理手数料:初期口座残高(初期口座時価総額)の0.5%を毎月徴収 ※年換算では6%
貯蓄口座手数料:口座残高(時価総額)の0.125%を毎月徴収 ※年換算では1.5%
一括投資手数料:追加投資額の5%
信託報酬(運用委託費):1% ※IFAによって異なる

ハーベスト101の解約ペナルティ

ハーベスト101では、初期口座残高に対して以下のような解約ペナルティが発生します。かなり高い手数料になるため、短期での解約はおすすめできません。

残存年数解約手数料率(%) 残存年数解約手数料率(%) 
24 86% 12 46% 
23 83% 11 42% 
22 80% 10 38% 
21 77% 34% 
20 74% 30% 
19 71% 26% 
18 68% 22% 
17 65% 18% 
16 62% 14% 
15 58% 10% 
14 54% 6% 
13 50% 3% 

スタンダードライフとは?

スタンダードライフはイギリスのエディンバラに本社を置く大手生命保険会社です。

1828年に設立された歴史のある生命保険会社で、イギリス国内で2番目のシェアを獲得しています。企業の格付けでは、S&Pで「A+」、 ムーディーズで「A1」を獲得しており信頼性も高いといえるでしょう。

  • 設立:1828年
  • 事業内容:保険、証券、銀行など
  • 従業員数:約9,000人
  • 顧客数:約700万人
  • 株式上場:イギリスの証券市場のFTSE100に上場
  • 拠点:イギリス、カナダ、ドイツ、アイルランド、オーストリア、香港、中国

海外投資難民が多い?

ハーベスト101を契約している人は、海外投資難民になっているケースも多いと言われています。これはハーベスト101という商品が悪いわけではなく、紹介者(代理店)のせいでこのような状況になっているのです。

この記事を読んでいるということは、あなたも多少なりともハーベスト101を知っているのだと思います。もし契約している人であれば、知人やセミナーを通じてハーベスト101の紹介を受けたのではないでしょうか?

なかには紹介者から「利回り10%は期待できる」、「資産が右肩上がりに増えていく」といったことを言われたのではないでしょうか? 資産が増え続けるシミュレーションを見せられた人も多いと思います。

しかし、実際には毎月手数料がかかるため、実質的な利回りは低くなります。また、為替の変動で資産が増えないケースもあるでしょう。そして、当初の理想通りにはならないことから、積み立てを止めてしまうのです。

紹介者は自分に入るコミッション(報酬)をもらうためにオフショア積立投資をすすめています。

情報量の少なさから言われるがままに契約してしまう方もいますが、これから海外積立投資を考えている方はしっかりと情報を集めてから判断するようにしましょう。

話はハーベスト101に戻りますが、ドルコスト平均法によって一定額を積み立てることで、長期的に資産を増やしていくのが積立投資です。運用中は運用や為替の変動があるため、短期的に見ると資産の上下動が激しくなることもあるでしょう。

そして、たとえ思い描いていた通りにならなくても、それにブレない精神力も積立投資では必要です。なぜなら、短期間では資産が増えないからです。

ただ、「想定よりも圧倒的に資産が増えない」という場合は、次に述べる対策を行うことも考えましょう。

ハーベスト101で資産を増やすためには?

ハーベスト101の運用を考えているのはスタンダードライフではありません。IFAという投資会社が運用を考えているのです。

IFAはIndependent Financial Adviserの略称で、訳すと独立系ファイナンシャルアドバイザーと言います。投資会社として運用プランを考え、海外金融機関へ運用の指示、顧客との契約手続きや運用の相談などを行っています。

このような構図になっているため、ハーベスト101の資産が増えないのはIFAの運用成績が悪いということが考えられます。ハーベスト101で資産が増えていない人はIFAの変更を検討することをお勧め致します。

※短期で解約するほど解約ペナルティが大きくなるため、早期解約はお勧めできません

おすすめのIFAは?

ここではおすすめIFAとして、アドミニストレーションをご紹介します。香港の大手IFAで運用成績がとても良いのが特徴です。

【アドミニストレーション】
・過去20年で平均10%の運用成績
・日本人向けの運用報告会を開催している
・代理店の質に違いがある

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はスタンダードライフの「ハーベスト101」についてご紹介しました。

ハーベスト101で海外投資難民の方が多いと言われているのは、紹介者(代理店)の影響が大きいと言われています。当サイトでは信頼できる正規代理店をご紹介することも可能です。お困りの際は下記フォームからお気軽にお問い合わせください。

また、思うように資産が増えない場合は、アドミニストレーションなどの運用成績が良いIFAに変更するのが良いかもしれません。こちらもお気軽にご相談ください。

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