なぜ香港で海外投資信託をするのか?メリット&デメリット

なぜ香港で海外投資信託をするのか?メリット&デメリット海外投資(入門者向け)

日本で海外投資をするなら、香港がよくオススメされていますし、実際に香港を選んでいる方が大半です。

※ここでの海外投資とは「海外投資信託(=海外積立投資)」を指しています

アジアの海外投資先というと、香港かシンガポールと言われいます。そして、投資の観点ではシンガポールよりも香港のほうが投資家に人気です。

メリットも多く、魅力的な地域ですが、気を付けなければならないデメリットもあります。条件が良くてもそこに付け込んで詐欺を仕掛けてくる悪徳な業者もいるのです。

ここでは、香港で海外投資をする魅力とメリットをご紹介すると共に、賢く正しい海外投資をするために知っておきたいデメリットもお話しますので、ぜひ最後までチェックしてみて下さい。


香港で海外投資信託するメリット

香港は、日本から一番近いオフショア地域

それでは早速メリットから確認してみましょう。

世界にはオフショア地域と言って、投資の資産運用期間に税金がかからない地域があります。

有名なマン島があるヨーロッパ、ドバイがある中東、ケイマン諸島やバージン諸島のカリブ海、そしてシンガポールや香港があるアジアと、世界各地にあります。

香港は日本から一番近いオフショア地域で、飛行機で東京から約4時間の距離です。日本から近く、万が一の時にすぐ行けるので、長期滞在しなくても帰れる点がメリットです。

口座開設がカンタン!旅行者ビザでも現地で開設可

海外投資信託では、お金の受取口座が日本の銀行だと為替レートで金額が変わってしまいます。ただ、米ドルのまま保有できる海外口座ならその心配はありません。

香港の銀行では米ドルのまま保有する事が可能です。そして、日本国内に居ながらでも書類送付だけで口座開設を受け付けている銀行もあります。さらに現地に行っても開設する事も可能です。国によっては旅行ビザでの口座開設を受け付けていない場合もありますが、香港なら旅行ビザでも問題ありません。

このような手軽さも香港で口座開設する魅力の1つです。

日本と違って、香港の金融機関は投資家が儲かるシステム

日本は金融鎖国で国内の金融機関を豊かにしたいと考えています。そのため、日本の金融機関が扱う投資商品では、手数料で金融機関が利益を得る仕組みになっています。

ところが香港は手数料が発生しない(もしくはかなり少ない)投資商品が多いです。香港の金融機関の場合は、「投資で運用して発生した利益が金融機関の利益となる」仕組みになっているのです。

このように、香港の場合であれば投資家も金融機関も運用が上手くいけば両者が利益を得られるWin-Winな関係になっています。

香港で海外投資信託するデメリット

カントリーリスクに注意

それでは香港で海外投資信託する際の気を付けておきたいデメリットを確認していきましょう。

最初にお伝えしておきたいのは、“カントリーリスク”です。投資の世界では、投資先の国の状況を気にする必要性があります。

その国の政治・経済情勢を読み取るという事であり、理由は通貨の価値が左右される事だからです。いくらその国の通貨資産を多く持っていても、もし国の情勢が悪化して通貨の価値が下がってしまえば、せっかく持っていた資産にも影響が出ます。

香港の場合はと言いますと、2019年に大規模なデモが起こった事が記憶に新しいですが、香港返還から20年ほど経過した今、中国との関係が揺らいでいる事は確かなので、カントリーリスクには注意するべき時かも知れません。

ちなみに日本も人口減少が進んでおり、長期的な視点ではカントリーリスクの恐れが示唆されています。

言語は英語

香港の公用語は英語です。さらに投資のような金融の専門用語が必要な分野になると、英語でのコミュニケーションが難しい方も出てくるでしょう。

ですが、代理店などの業者が間で対応してくれる場合がほとんどですので、そんなに気にする必要はありません。

しっかり信頼できる代理店から正確な情報を得られる環境を整えておきましょう。

高額な香港セミナーツアーに注意

特に注意して欲しいのは、高額な香港セミナーツアーです。

日本には、日本発~香港現地着で口座開設も兼ねたセミナーツアーが多くあります。

本来、2泊3日の香港旅行であれば、10万円以下で行くことができます。ただ、このセミナーツアーは高いところだと30万円ぐらいと、通常の香港旅行の倍以上にもなります。

内容はと言うと、実際に香港現地の金融機関を視察して、各商品の説明を受けたりその場で口座開設ができたりするというものです。複数人で一緒に、実際に現地を見ながら手続きしたい人には向いているのかも知れませんが、日本国内でも同じことが出来るのであれば、そこまでの高額の費用を支払ってまで行くのはオススメは出来ません。

最後に

アジアのオフショア地域で、日本から一番近い香港。

シンガポールもありますが、投資の観点ですとシンガポールよりも香港のほうが魅力的です。理由はシンガポールは金融よりも移住受け入れを重視しているため、移住してきてくれた人や居住者には投資の恩恵を与えてくれますが、非居住者には厳しく口座開設も容易にはさせてくれません。その点、香港は非居住者に対しても、投資に関しては寛容に受け入れてくれるのです。

多少気を付けておきたいポイントもありますが、すぐに行ける距離で非居住者にも寛容な投資先(タックスヘイブン)であることが香港の魅力です。

ヨーロッパにも魅力的なオフショア地域はありますが、これから海外投資を始めようという方であれば、まずは香港を選んでみて、その後に慣れたらヨーロッパなどへシフトするのも有りだと思います。




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