カントリーリスクが低くて安心? ケイマン諸島への海外投資

カントリーリスクが低くて安心?ケイマン諸島へ海外投資海外投資(入門者向け)

オフショア地域と言えば、皆さんはどこを思い浮かべるでしょうか?

香港、シンガポール、ニューヨーク、マン島…様々な地域を思い浮かべて下さったかと思いますが、今回はケイマン諸島についてご紹介します。

カリブ海に位置するケイマン諸島は、一年中暑い南国の島国です。タックスヘイブンであり、カントリーリスクが低いと考えられるので、オフショア投資にはとても向いている地域なのです。

ケイマン諸島

ケイマン諸島は、カリブ海の西にある3つのサンゴ礁の島で、イギリスの海外領です。

ケイマン諸島の位置(Googleマップより)

地図をご覧の通り、アメリカフロリダ州マイアミの真下にあるキューバのさらに南に位置しています。

ケイマン諸島はリゾート地として有名なため、西インド諸島の中では生活水準が高く、また世界中から投資家を集めたいという政策が目的のタックスヘイブンでもあります。

過去にケイマン諸島は、犯罪のお金を利用した「マネーロンダリング」として使われるオフショア地域でした。

ですが、2005年以降OECD(経済協力開発機構)がケイマン諸島政府に金融事情の透明性を図るために情報公開を求め、2011年にオリンパスが巨額の損失を隠していたことが発覚するという経緯を経て、現在は悪質なオフショア地域ではなく「クリーンなオフショア地域」へと変わりました。

ケイマン諸島のカントリーリスク

さて、ケイマン諸島はカントリーリスクが低いため、オフショア投資に向いていると冒頭で申しました。

まず、カントリーリスクとは「ある国の通貨資産を多く持っていたとして、その国の情勢が悪化して通貨の価値が下がり、せっかく持っていた資産の価値も同時に下がってしまう事」です。

例えばカントリーリスクが高いと懸念されるオフショア地域として香港が挙げられます。理由は、香港返還から20年ほど経過して中国との関係が揺らいでいるからです。

カントリーリスクは、OECDカントリーリスク専門家会合が、国毎の債務支払い状況、経済・金融情勢等の情報に基づき議論をして評価を行っています。

日本と同じA評価として、シンガポールやバージン諸島そしてケイマン諸島が評価されています。

国カテゴリー表 | 国・地域ごとの引受方針|NEXI 日本貿易保険

アメリカとの時差がない

アメリカの真下に位置するケイマン諸島は、アメリカとの時差がありません。

さらに、アメリカまで数時間のフライトで行ける距離なので、アメリカへのアクセスが容易です。

これが何を意味するのかと言うと、世界経済の中心であるアメリカにすぐアクセスできるので、より多くの資産が集まりやすいという事です(現在はFACTAという法律によりアメリカ人はケイマン諸島へ投資が禁止されています)。

ケイマン諸島の格付け

ケイマン諸島の金融機関としての格付けは、日本よりも良い評価を受けています。

過去にマネーロンダリングとして使われるケイマン諸島でしたが、現在は世界的金融機関の格付け会社から好評価を受けるほど「信頼が高い金融機関を有する地」と位置づけられています。

ちなみに、ムーディーズからは“Aa3(AA-)”の評価を受けています。

まとめ

以上、カリブ海に位置するオフショア地域であるケイマン諸島の解説でした。

日本から一番近いオフショア地域として香港がオススメされがちなのですが、カントリーリスクの懸念もあるため、一概に香港が良いとは言い切れないと思います。

世界経済の中心であるアメリカから近く、さらに世界中から資産が集まりやすいケイマン諸島で海外投資を検討してみるのも良いかも知れません。


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