2014年に金融商品取引業者の登録を取り消された香港の会社「K2インベストメント」。会員登録制の「資産運用の相談ホームページ」で被害に遭った人達による被害者の会も存在しています。
会社自体、香港にあると謳っていますが実際には東京で活動していたり、金融庁から勧告を受けていながら強引に運営を続けたり、かなり危ない会社です。現在も続いている会社らしいので、注意喚起の意味でこの記事を書いています。
K2インベストメントのサービス
K2インベストメントはインベスターズトラスト等の海外金融機関を勧める活動を行っているため、IFAの業務を行っている会社です。
また、資産運用相談ホームページを開設しており、無料会員と有料会員に分けて投資に関する助言を行ったり契約手続きサポートを行ったりしているようです。
・無料会員-通称ブロンズ会員
ブロンズ会員(無料)では、無料で提供されている複数のマニュアルが読めます。ただし、読むには個人情報の登録が必須です。あとは、代表の河合氏が投稿しているとされるメルマガに登録すれば、毎日メールが届きます。
・有料会員-シルバー会員
有料会員のシルバー会員は月額1,000円です。オフショア投資や海外生命保険、海外積立年金に関して担当アドバイザーにいつでも相談できるとの事です。また、ログインすると全てのオフショアファンド情報が閲覧できます。正直、月額1,000円は安すぎる設定なので、期待はあまり出来ません。
※申込2ヵ月後から退会できるようになっているので、入会後、最初の2ヵ月は利用し続けなければなりません。
・有料会員-ゴールド会員
有料会員のゴールド会員は月額5,000円です。K2インベストメント代表の河合氏によるセミナー動画を毎月視聴でき、直接相談も依頼することができるそうです。あとは、特典の書籍も貰えます。こちらも有料会員にしては他の投資顧問サービスと比較すると安い料金設定になっており、サービスの良さは期待は出来ないでしょう。
※申込2ヵ月後から退会できるようになっているので入会後、最初の2ヵ月は利用し続けなければなりません。
資産運用相談ホームページの評判
投資に関する助言をしたり、セミナーを案内誘導している「資産運用相談ホームページ」ですが、口コミは低評価、というより最早悪評になっています。K2インベストメントの代表である河合氏に騙されたという声が非常に多く、当然このような会社に投資の相談をするのは避けるべきでしょう。
現在も営業を続けていることに驚きですが、資産運用相談ホームページには過去に受けた金融庁からの行政処分について何も記載しておらず、隠しているというのが事実です。
K2インベストメントが受けた行政処分は2回あり、以下の通りです。
1回目の行政処分
1回目の行政処分は、平成25年9月27日。関東財務局長が検査を行った結果、金融商品取引法第29条に違反していることが発覚しました。内容としては、投資顧問契約を締結した顧客に対して、外国投資証券の商品説明などを行って外国投資証券の取得手続きをサポートした際に、外国投資証券の発行者のために行う募集または私募を取り扱う違反行為であると認められたのです。これは、金融商品取引法第31条第4項に基づく「変更登録」を受けずに第一種金融商品取引業を行ったという違反行為です。
ちょっと専門的な話にはなりましたが、とにかくK2インベストメントは違反行為の勧告を受けているにも関わらず、2回目の行政処分が下されることになります。
2回目の行政処分
2回目の行政処分は、平成26年3月5日。平成25年の9月27日に証券取引等監視委員会より業務停止命令を受けていながら運営を続けていたために、金融商品取引業者の登録を取り消されたという処分です。
業務停止命令期間中に、眞原代表取締役が投資信託受益証券等を紹介するセミナー動画を会社ウェブサイトに載せて顧客に対する投資助言活動を行ったり、投資顧問契約に基づいた報酬を受け取ったり、顧客に対してメールで個別有価証券の取得に関する助言を行っていたそうです。
ここまでの処分を受けてしまうと、日本で活動していくのはかなり厳しくなります。
おそらくK2インベストメントは海外へ逃亡し、そこで活動を続けているものと考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。これまでK2インベストメントについて知らなかった人は、この記事で気を付けるきっかけになったと思います。どの企業のサービスを利用する時もそうですが、サービスを利用する前に、会社概要や過去に違反行為をしていないか等は調べるべきです。特に投資関連はあなたの大切な資金の損失や被害に繋がりやすいです。
さらに詳しい情報を知りたい方へ向けて、金融庁認可の正規代理店へのお問い合わせをご用意しております。もし契約しようとしている業者や、利用しようとしているサービスに関して心配事があればぜひご利用下さい。