日本人が契約できる海外投資の金融機関は数が限られていて、2021年現時点で5社が契約可能となっています。
今回はその中の1つ、「FTLife(旧アジアス)」という金融機関についてご紹介します。160年続いているRL360°(旧ロイヤルロンドン)よりも実は歴史が長いFTLife。
「人気商品の概要」と「現在の契約方法」についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
日本人が契約できる海外金融機関
現在(2021年)、日本人が契約できる海外金融機関は5社あります。
日本は金融鎖国と言われており、日本政府が国内の金融機関を豊かにしたいと考えているため、日本人が契約できる海外金融機関はどうしても数が限られているのです。
その5社とは
・RL360°(旧ロイヤルロンドン)
・インベスターズトラスト
・メティス
・FTLife(旧アジアス)
・コーンヒル
この中でもRL360°(旧ロイヤルロンドン)は、1861年から続く歴史の長い企業として有名です。倒産する事なく長く続いているということは、海外投資では信頼できる企業の見極めポイントになります。
FTLifeとは?
それでは早速、FTLifeの概要をご説明していきます。
・正式名称:FTLife Insurance Company Limited / 富通保保険有限公司 ・事業は生命保険&損害保険 ・生命保険は貯蓄や投資、学資、医療保険 ・ベルギー&オランダ系総合金融機関のフォルティス・ファイナンシャル・グループの保険部門「フォルティス・ホールディング」が始まり ・本社は香港 ・NWS Holdings Limitedの子会社 ・フィッチからの格付けは"A-" ・ムーディーズからの格付けは"A3"
FTLifeの歴史も実はとても長く、RL360°(旧ロイヤルロンドン)よりも長い200年近くの歴史を持っています。ただ、200年の間に社名がコロコロ変わっており、FTLifeに改称してからはまだ5年くらいしか経っていません。
旧名である「アジアス(AGEAS)」だったのは2010年~2015年までで、ベルギー・ブリュッセルに本拠を置く保険会社グループとして活動していました。
2016年に香港最大の保険会社「JDキャピタル(創九投資管理グループ)」の100%子会社になり、FTLifeへ改称したという経緯があります。
格付けについては、ニューヨークとロンドンに本拠を置くフィッチは、最高位がAAA~投資適格がBBBまでとされています。“A-“は「債務を履行する能力は高いが、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい」定義に該当します。
ムーディーズはニューヨークに本拠を置いており、最高位はAAA~投資適格のBBB3までで、“A3″は「中上位格で、将来のある時点において債券の安全性を低下させる事象発生の可能性あり」の定義に該当します。
グループ会社に買収されて社名が頻繁に変わる事で、顧客に影響があるのかと言うと、既存顧客には何の影響もありません。ただし、これから契約する人にとっては、「契約したいと思っていた商品が無くなってしまう」という可能性はあります。
格付けのランクですが、RL360°がムーディーズから”A2″の評価を得ているので、FTLifeはRL360°の1つ下となりほとんど変わりませんが、少しだけ劣るという評価になります。
FTLifeの評判
FTLifeのメイン商品
FTLifeのメイン商品は積立型プランの「オスカー(Oscar)」です。
人気の理由は「死亡保障額が高いから」です。日本の生命保険と比べると、海外生命保険はやはり保障の金額が高く設定されており、それだけ魅力的なのです。
ただ一点、欠点として手数料が高く設定されていることが挙げられます。
同じ海外生命保険の積立投資なら、「サンライフのライフブリリアンス」のほうが良いかも知れません。
オスカー(Oscar)商品構成は以下の通りです。
・投資期間:5年 / 10年 / 15年 / 20年 / 25年 ・契約可能年齢:18~70歳 ・通貨:米ドル/香港ドル ・最低積立金額:100米ドル or 800香港ドル/月、600米ドル or 4,800香港ドル/半年、1,200米ドル or 9,600香港ドル/年 ・死亡給付金保障:アカウント評価額の105%が受け取れる ・プラン手数料:7.5米ドル/月 ・初期口座管理手数料:初期口座時価総額の0.605%/月 ・口座管理手数料:初期口座時価総額の0.125%/月または1.5%/年 ・クレジットカード手数料:2.2%/月 ・保険手数料:保険料率を12で割ったものに、危険負担額を乗じたもの ・ロイヤリティボーナス:選んだ投資期間により異なる(下記の通り) 投資期間5年:10年目なら14%、20年目なら28%
投資期間10年:10年目なら14%、20年目なら28%
投資期間15年:10年目なら13%、20年目なら26%
投資期間20年:10年目なら13%、20年目なら26%
投資期間25年:10年目なら12%、20年目なら24%
次世代相続型プランも
また、次世代に相続できる「リージェント・プレミア2(REGENT PREMIER 2)」人気です。
こちらは投資期間が2年/5年/10年の短期から選べるようになっています。
仮に投資期間を2年に設定し、合計1,000万円(1年あたり500万円×2年)を支払うと、128歳まで運用して増やす事ができるという仕組みです(子どもや孫が資産を受け継ぎます)。
がんにも対応したプランも
がんをはじめとした168種類の疾患を保証してくれるプラン、「ヘルスケア168 プラス(HEALTHCARE 168 Plus)」もあります。
がんの再発でも保険金が支払われます。こちらのプランは100歳まで適用されます。
FTLifeと契約する方法は?
2018年4月を機に、FTLifeは日本人の直接契約を打ち切ってしまいました。ただ、「信託会社を介して間接的に契約し、その後に名義変更を行うことで契約を完了させる」という方法があります。
興味がある方はお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
また、香港ツアーにFTLifeの契約を組み込んでいる業者もいます。(実際、FTLifeの契約は専門の投資顧問会社を経由しないと日本国内ではできないため、これまでも香港で契約する方法が行われてきました)
ただし、ツアーで契約しに行く場合は高額なお金を取られる可能性もあるので充分に注意して下さい。