外貨預金と聞くと、一見難しそうであまり詳しく調べた事がないあなたへ。
ここでは抑えておきたい外貨預金のメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。
先に結論を言うと、外貨預金は国内預金よりも儲かります。ただし、注意点もありますので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。
外貨預金とは
外貨預金とは、円を米ドル・ユーロなどの外国通貨に交換して銀行などの金融機関に預け入れる預金のことです。
預金期間はその外貨の金利が適用されて、利子が貯まっていきます。
外貨預金にも普通預金と定期預金口座があり、定期預金を選択すれば一定期間ごとに利息を受け取る事ができます。
外貨預金は儲かる
外貨預金は円預金と比較して「儲かる」と言われています。
儲かる仕組みその1
現状、円預金よりも外貨預金が金利が高い傾向にあります。
日本の国内金融機関における金利は、普通預金で約0.001%、定期預金で約0.002%です。
それに対して、米ドルの金利は10倍以上です。普通預金で約0.6%、定期預金で約0.02%もの金利が付くのです。
ちなみに利息への課税率は円預金も外貨預金も同じです。圧倒的に金利が高い外貨預金のほうがお得ですよね。
儲かる仕組みその2
外貨預金では、「円から外貨に交換して預け入れる時」と「外貨から円に交換して引き出す時」の両方で為替レートが適用されます。
為替レートは常に変動しています。外貨が安い時に預け入れて、外貨が高い時に引き出すことで、利益を得ることができるのです。
外貨預金の注意点
確定申告が必要な場合がある
さて、外貨預金の利点として為替レートで利益を得る事を説明しましたが、このとき為替差益が20万円以上になると、雑所得として確定申告が必要になります。
さらに、20万円以上でも以下でも、外貨預金で受け取った金額については源泉徴収で約20%の税が先に引かれます。20万円以上となった場合のみ、確定申告が必要になるので気を付けましょう。
手数料
金融機関によってかかる手数料率や何に手数料が発生するかは異なりますが、ほとんどが
・外貨を預け入れる時
・外貨を引き出す時
に手数料が発生します。
注意するべきはその手数料の高さです。場合によっては利息や為替レートの差益などで得た利益が、相殺されるほどの手数料が設定されている可能性もあります。
新興国の外貨には注意する
新興国(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカなど)の外貨は、先進国よりも金利が高い場合が多いです。
しかしながら、為替レートの変動が激しいためリスクが高くなります。
いったん為替レートが下がってしまうと、元に戻る保証はありません。もちろん先進国の外貨でも言えるリスクですが、新興国はリスクレベルが高いという事を忘れないで下さい。
まとめ
今回は外貨預金が儲かるのか? 何に注意すればいいのか? ということについて解説しました。
金利が高いので、外貨預金なら国内預金よりも確実に資産を増やせると思います。
ただし、新興国は為替変動リスクが大きかったり、高い手数料が設定されていたりすることがあります。その点は注意が必要です。
また、海外投資の税金について気になる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみて下さい。