2017年に登場した新しい海外金融機関「ドミニオン(Dominion Capital Strategies)」を皆さんはご存知でしょうか?
海外積立と言えば、RL360°(旧ロイヤルロンドン)のRegular Savings Planや、インベスターズトラストのエボリューションが人気かつ有名です。
今回ご紹介するのは、ドミニオンのMSS(MY SAVING STRATEGY)です。どんな人に向いているのかも最後に書いてあるので、参考にしてみて下さい。
ドミニオン(Dominion Capital Strategies)の概要
冒頭にも書きましたが、ドミニオンは2017年設立のまだ新しい海外金融機関です。
特徴としては、ガンジー島というタックスヘイブンに籍を置いているオフショア投資会社である事と、ドミニオングループ自体がファンドマネジメント会社として実績が豊富である事です。
ドミニオンの公式サイト・ドミニオングループは2004年創立 ・2017年にドミニオン(Dominion Capital Strategies)設立 ・ドミニオンは非上場企業 ・本社:ガンジー島(英国領) ・オフィス:イギリス/ロンドン、モンテビデオ/スペイン ・取り扱い商品は積立投資商品。保険商品の取り扱いは無し。 ・監査法人PWC ・独立した第三機関にマネーロンダリングを監視されているため不祥事を起こすような可能性は低い ・顧客資産は世界最大銀行の1つ、BNYMELLONのカストディアン口座で分離管理されている
ドミニオン本社が在籍するガンジー島はタックスヘイブンとよばれるオフショア地域の事で、資産運用の期間中「課税が完全に免除されているまたは著しく軽減されている地域」です。
MSS(MY SAVING STRATEGY)の概要
ドミニオンには商品が2つあります。
・積立型のMSS(MY SAVING STRATEGY:マイセービングストラテジー)
・一括型のMY INVESTMENT STRATEGY(マイインベストメントストラテジー)
MSSは5~20年の長期積立投資をしたい人に向けて構成されており、MY INVESTMENT STRATEGYは5年間使用できる短期の一括投資をしたい人に向けて構成されています。
MSS(MY SAVING STRATEGY)は、ドミニオンの主力商品となる海外積立投資商品です。
他の海外積立商品と同様に、初期ユニットとファンドユニットから構成される投資信託になります。
そしてMSSの手数料は初期ユニットから徴収されます。積立期間により初期ユニットの年数も異なりますが、どの積立期間を設定しても、手数料は必ず初期ユニットから支払われることになるのです。
<MSSの手数料体系> いずれも、初回セットアップ費用25米ドルが別途発生します。 ・契約年数 5年:年間管理手数料 2.65% ・契約年数 6年:年間管理手数料 2.15% ・契約年数 7年:年間管理手数料 1.85% ・契約年数 8年:年間管理手数料 1.65% ・契約年数 9年:年間管理手数料 1.50% ・契約年数 10年:年間管理手数料 1.35% ・契約年数 11年:年間管理手数料 1.23% ・契約年数 12年:年間管理手数料 1.17% ・契約年数 13~14年:年間管理手数料 1.16% ・契約年数 15年以降:年間管理手数料 1.15%
初期ユニット中は積立金の多くを手数料に費やすことになりますが、ファンドユニット開始後は積立金全てを資産に充てることができ、またファンドユニットの資金はいつでも引き出すことが出来るようになります。
MSS(MY SAVING STRATEGY)の評価
MSSの特徴は、以下の通りです。
・手数料が他社商品よりも若干安い ・初期ユニット期間中2年以内に解約しても償還率が高い ・ファンド選択を自由にでき、スイッチングが無料 ・申し込みから管理まで全てオンラインで完結できる ・信託手数料が発生しない
他社商品よりも手数料が若干安いことと、通常は初期口座期間中の解約では1円も戻ってこない商品が多い中で、仮に1年以内の解約でも多少なりとも償還金が受け取れること、そしてスマホやPCからのアクセスだけで手続きがオンライン完結できることがMSSの魅力でしょう。
1つだけ懸念があるとすれば、新しい会社の新しい商品であるため実績が不明という事です。
加えて注意点としては、ファンド選択は自分で行うので、初心者の方にとっては難しいところです。これに関してはIFAと相談しながら行ったほうが良いでしょう。
ドミニオンのMSSが向いている人の特徴
最新の海外積立商品なので、基本的にオンライン完結できるようになっています。ホームページも多言語対応になっており、日本語にも対応しています。
注意点としては、パンフレットはまだ日本語版が用意されておらず英語版のみになります。
オンラインでさくっと完結したい人や、スマホやPC作業に慣れている人、パンフレットに書いてある詳細を英語で読むのに抵抗がない人に向いている商品といえるでしょう。
さらに、手数料が他の積立商品よりも若干安いのが特徴なので、出来るだけ月々の支払いコストを抑えることを重視する人にも向いています。
まだ新しい商品ですから、契約を考えている人は信頼できる代理店とよく相談の上検討してみて下さい。