アテナベストの評判はどう?運用実績と共に解説します

アテナベストの評判はどう?運用実績を見せながら解説します海外投資(入門者向け)

今回は、日本人顧客数が比較的多くて有名なIFA「アテナベスト」についてご紹介します。

先に結論から言うと、実はアテナベストの評判はあまり良くありません。

ではなぜ、日本人顧客が多いのか?その謎についても解説します。


アテナベストとは

アテナベストは、IFAと呼ばれる独立系ファイナンシャルアドバイザー投資会社の1つです。

IFAは海外積立投資をするにあたっては切り離せない存在であり、必ず関係する事になります。

IFAの役割は、

・投資会社として資産の運用プランを考える
・海外金融機関へ運用の指示を出す
・顧客との契約手続きや運用相談

などが挙げられます。

顧客はIFAに運用委託手数料を支払うので、IFAには確実な運用利益を出してもらう事が重要なのです。


アテナベストが設立したのは、2007年。

下記のような業務内容を担っています。

そしてアテナベストはIFAの一般的な業務に加えて、独自にメティス(Metis Grobal Limited)という投資会社を設立し、「インテリジェンス」という金融商品を作り出したという特徴も持っています。

IFAの中には日本人カスタマーサポートや日本人向け運用報告会が無いIFAもありますが、アテナベストの場合はどちらも対応しています。

これまでの運用実績

運用利益を出してくれる事が重要なIFAですが、肝心なアテナベストの運用成績はと言うと、過去13年間の平均利回りは1.9%という実績でした。

このような利回りだと、手数料で運用利益が消えてしまい、プラスにはなり得ません。

実は2008年のリーマンショックによってアテナベストは大きな影響を受け、その後持ち直すことができたものの、なかなか回復しきれていない状態なのです。

そして、メティスの金融商品「インテリジェンス」についても言及しておきたいのですが、この商品はIFAをアテナベスト限定にされる決まりになっています。つまり、途中で他のIFAに変更することは出来ません。

日本の銀行からの引き落としが可能、手数料も0.5%とクレジットカードの場合に比べて低い、と商品としては悪くは無いのですが、運用をするIFAがアテナベストとなると不安です。

さらに気を付けて欲しいのが、メティスのインテリジェンスは海外金融機関に支払う手数料が無い代わりに、IFAであるアテナベストへ支払う手数料が割高になるというからくりになっています。

日本人顧客数が多い訳とは

どうして評判が悪いのに、日本人顧客数は多いのでしょうか?

それはアテナベストが日本人との契約からアフターフォローまで外部委託しているからです。

外部委託ですから、代理店に契約やアフターフォローといった業務を任せている訳であり、多くの代理店がどんどんアテナベストを日本人顧客へ勧めることにより契約数が増えたという事です。

残念ですが、代理店の口車に乗せられて契約して、後から運用実績の悪さに気付いて結局解約を検討することになった方も多くいらっしゃるのも事実です。

アテナベスト含め、扱っているIFAのメリットやデメリットをきちんと全て説明してくれる正規代理店を選ぶことがとても大切です。

アテナベストを選ぶべきではない

以上、まとめるとIFAではアテナベストを選ぶべきではないです。

日本人が契約できるIFAで、アテナベストのように日本人カスタマーサポートも日本人向け運用報告会もしてくれて、アテナベストよりも運用成績が良い優秀なIFAはあります。

ですがどのIFAにも、メリットとデメリットが存在します。

あなたの積立投資プランに合っているのかどうかという点も重要です。

焦らずに、きちんと説明してくれる正規代理店や投資顧問会社といった信頼できる機関の人と話して、納得してからIFAを選べるようになりましょう。




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