海外積立投資の支払い方法には、銀行口座振替、日本国内からの海外送金、クレジットカード払いという選択肢があります。
海外積立投資は長期スパンで行うため、支払い方法まできちんと考えておく事が重要になります。そのようにすることで、長期的に得することができるからです。
今回は海外積立投資で最もメジャーな「クレジットカード払い」のメリットと注意点を紹介していきます。
クレジットカード払いのメリット
ほとんどの海外積立商品がクレジットカード払い手数料ゼロ!
海外積立投資では、海外金融機関に送金して積み立てを行うことになります。
通常であれば、国内銀行から海外金融機関へ送金するとなると、高額な手数料が発生します。月単位で送金するとなると、負担額は相当なものになります。
ところが、クレジットカード払いならそのような手数料は発生しません。
日本人が契約できる海外積立商品のほとんどが、「クレジットカード払い手数料がゼロ」なのです。
むしろ手数料が発生する商品は珍しいくらいです。
クレジットカード還元率が付与される!
契約しているクレジットカード会社の設定によってパーセンテージは異なりますが、各種クレジットカード会社はポイントまたはマイルで還元率が設定されています。
多くのクレジットカードは、ポイントやマイルの付与が1%前後に設定されています。つまり、毎月の積立額×1%が増えていくというイメージです。
例) 毎月5万円積立×1%×12ヵ月=年間で6,000円増える
そのため、もし海外口座を持っていたとしても、銀行口座振替で支払うよりもクレジットカード払いにしてしまったほうがお得であると言えます。
クレジットカード払いの注意点
ファンドによってはクレジットカード手数料が取られる
とても稀ですが、ファンドによってはクレジットカード払いに手数料を設けている場合があります。
ちなみにクレジットカード払い手数料を設けているファンドの商品は以下の通りです。
・コーンヒルのニューライフスタイル:クレジットカード払い手数料2.6%
・アテナベストのメティスSMART-Ⅱ:クレジットカード払い手数料1%(AMEXだと3%)
・ハンサードのアスパイア:クレジットカード払い手数料2%
クレジットカード会社の還元があるなら問題ないように思えるかも知れません。ただ、クレジットカード会社の還元率よりもクレジットカード払い手数料のほうがパーセンテージが高い場合はどうでしょうか?
1%というのは僅かな数字ですが、海外積立投資は数十年単位という長いスパンで行います。
数十年後の将来にクレジットカード払い手数料だけで数千万円の損をしてしまうこともあり得るのです。
設定している限度額を超えないように注意する
クレジットカードには毎月の限度額が設定されています。この限度額はクレジットカードを作る時に設定して、後々変更することも可能です。
クレジットカードを海外積立投資だけでなく、他のショッピングやガス電気等の引き落としに使用している場合は、限度額を超えてしまわないように注意した方がよいでしょう。
クレジットカードを変更するタイミングに気を付ける
海外積立投資で支払いに登録したクレジットカードを変更できるのか心配になる人もいるかもしれません。結論からいうと、変更は可能ですのでご安心ください。
クレジットカード変更手続きは、契約した代理店およびIFAが対応してくれます。契約した金融商品によっては海外金融機関に直接問い合わせて手続きしてもらうこともできます。
また、クレジットカードを変更する際は気をつけなければならないことがあります。
それは、クレジットカードの有効期限です。
どのようなクレジットカードでも有効期限があるので、更新するかクレジットカードを変更しなければなりません。手続きをうっかり忘れてしまうと未払いになるので、有効期限が近くなったら代理店に連絡を取るようにしましょう。
最後に、ご自身が契約したい海外積立商品によって、利用できるクレジットカード会社(VISA、Master Card、Amexなど)が決まっています。
契約前にクレジットカード還元率などをチェックして、できるだけお得に海外積立投資を始めるようにしましょう。